年頭所感
2025.01.08
皆さま 明けましておめでとうございます。
昨年の能登半島地震と航空機事故による幕開けに較べ、今年は比較的平穏に幕が明けた感があります。皆さまはお正月を如何お過ごしでしたでしょうか。
2025年、令和7年はきのとみの年で、乙巳(いっし)の年に当たります。ものの本によりますと、困難があっても紆余曲折しながら進み、しなやかに伸びる草木のイメージで、再生と変化の年。努力を重ね、物事を安定させる年とのことです。
さて、新しい年を迎え、仕事をしていく上で、私共が留意しなければならないと考える経営環境の変化は以下の通りです。
一つ目は、経済・政治の先行き不透明さの増大です。依然として二つの地域で戦争が継続しています。自分・自国優先のポピュリズムの台頭により、国際秩序は乱れ、多くの人が危惧していた「もしトラ」が実現しました。日本でも、長年安定した政治を実現して来た体制は機能不全を起こし、自民党は少数与党に転落しました。景気も先行きどうなるか予断を許さない状況です。
二つ目は、環境問題です。ここ数年カーボンニュートラルへの対応を申し上げてきましたが、代替エネルギーの先行きが一部怪しくなったり、変化が生じています。我々コンピナートに生きる企業としてこの問題は避けて通れない問題です。
三つめは、技術の進歩です。自ら学習するAIが本格的に使えるようになり、不連続の技術革新が起きています。
こうした経営環境の変化を踏まえ、私たちに課せられたことは以下の通りと考えます。
一つは、できることを全力でやって行くことです。安全第一で安心・安定した業務運営を行い、お客様のご要望に的確に応えて行くことです。これは、今まで我々がやってきたことで、手を決して抜くことなく、拡大・発展させて行かねばなりません。
二つ目は、変化に柔軟に対応することです。お客様のご要望は変化します。足元でもお客様のバイオマスの増量計画への対応など対処が必要です。また物やサービスの値上がりにも適切に対応して行かなければなりません。埠頭運営で、効率化・収益力強化・機動性アップなどを実現し、港の競争力を高めることも必要です。
三つめは、DX化・システム化の進展など新技術の取り込みです。今まで我々が行ってきたシステム化、仕事のやり方の見直しを加速させて行かねばなりません。
幸い、従業員の努力により会社の体質・風通しは良くなっていると思います。一層、適応力と言うか、反発力を持った会社になる土壌はできていると信じています。
そこで我々は、自信を持って、一歩前に出ていこうと思います。より安全に、より効率的に、よりスピーディになるよう仕事のやり方を変えて行こうと考えています。
それによって、会社は成長し、お客様のご要望に的確にお答えし、従業員もやりがいを持ってワークライフバランスの取れた生活を送れると信じます。
本年も全社一丸となって頑張って参りますので、何卒宜しくお願い致します。
以 上